同棲解消

恋人との5年間の同棲。まさか終わりが来るとは。ある夜、確かあれは金曜の夜だった。ベッドに入ると恋人がいつになく神妙な声で、自分達の関係について語り出した。最初は冗談かと思った。どうやら、恋人としては今の関係がマンネリ化しており、恋人という気持ちではいられなくなったらしい。また、家で仕事をする上で私の規則正しい生活に合わせるのが難しくなってきたようだ(どうやら自分を追い込みたいらしい)。しまいには互いに泣き出す始末。その後もすったもんだあって、話し合った結果、私が引っ越して一人暮らしをすることになった。そして今日が引っ越し先での初日である。ちなみに恋人関係は解消はしていない。

 

しばらく人や猫といる生活を続けてきたので、部屋に一人でいるとさみしいものである。気がつくと、部屋の中に猫がいるような気がして、でもいなくて馬鹿みたいだなあと思う。

 

こんな状態にした恋人をちょっとうらむ。また、引っ越しを告げて同情の気持ちを表してくれた友人たちを少しうっとうしく思ってしまう。かわいそがられるってちょっとムカつく。

 

でもメソメソしてもいられない。私の人生は私のものであって、誰のものでもない。一人になれたということは人生についてじっくり考えるよい機会でもあるだろう。明日起きたら上を向いて歩きます。