距離の取り方

常々思っていることですが、人との距離、特に懇意にしている人との距離の取り方って結構難しいですよね。

 

私は基本的に寂しがりやな性質なので、一人でいるよりも誰かと過ごす方が好きです。仕事終わりに誰かとお茶でもしたいという思いはいつもありますし、休日は一人の時間と同じくらい誰かといる時間を必要としているなあ、と感じます。

 

そんな欲求はあるのですが、その「誰か」とあまりにも近づきすぎると、段々と相手の嫌な部分ばかりが見えてきて、どこからともなく相手に対する苛立ちばかりが沸いてしまうことがあります。

 

学生時代に仲良くしていた友人。大学卒業後、彼女は一時期日本を離れていたのですが、とある事情で最近帰国し、日本で再就職しました。穏やかで、適度に力が抜けた彼女の性格に好感を持っており、一緒に過ごしていても馬があうのです。

 

彼女も寂しがりやなところがあるようで、帰国後は頻繁に会うようになりました。最初のうちは「久しぶりだからこんなものかな」なんて思っていましたが、数週間、1か月、2か月経ってもその頻度は減ることはありません。寂しがりや同士がくっつくとキリがなくなってくるんですよね。昨日会ったのに、今日もお茶するということがしょっちゅうあります。会ったから何か実りあることをするわけでもないのですが。

 

こういう間柄の友人がいるということは喜ばしいことではあるのですが、自分の性格上、あまりにも共に過ごす時間が多いと、相手の嫌な部分が見えてきて、それが自分の中で、悪意を持って膨らんで、相手へのイラつきに変わってしまうんです。

 

例えば「ダイエットしたい」とずーっと言っているのを見ていて、最初は「したいよね~。痩せたいよね~。」なんて同調しているのですが、いつまでも行動を起こさない姿をみて「口ばっかりなヤツだな」なんて思ってしまいます。そうすると、相手の行動ひとつひとつにいらついてしまう。

 

冷静に考えれば、彼女がどうしようが自分には関係のないことなんですけどね。なんか自分って、誰かにイラついてなければいられない性分なのかなっと思ってしまいます。性格悪いですね。

 

ただ一方で、今も仲良くしている学生時代の友人って、そういう過程を一度は辿っているとも思います。一度乗り越えると関係が安定するので、一種の通過儀礼みたいなものなのかも。 もっと上手に人づき合いしたいものだ。