有吉佐和子のすばらしさ

三連休最終日。といっても私の職場は土曜日出勤だったりするので、実際は二連休。本当は今日も出勤だったのだが、適当な理由をつけて休んだ。祝日に働くなんてナンセンス。

 

せっかくの休み。何か特別なことをしようと意気込むのだが、暑さと冷房にやられて何もできず。最近購入した無印の身体にフィットするソファから動けず。朝7時に起きたのはいいが、気がついたソファで2時間も寝ていた。

 

かろうじで体を起こし、最近はまっている有吉佐和子の小説を読む。有吉佐和子は友人に進められて最近読み始めたのだが、おもしろい!最初は「悪女について」を読み、連休中は「恍惚の人」を読んだ。「恍惚の人」は一家のお爺さんが呆け始め、それを介抱する嫁の話。自身の仕事や旦那や息子の世話をしながら介護もしなければならない主人公の女性は、自分をいじめてきた義父の介護に反発(?)を覚えつつも、テキパキと役割をこなしていく。最初は愛情なんてなさそうだったが、だんだんと情を持つようになる心の動きがおもしろい。この小説を読んだ時には、人はあーだこーだ実生活の細々したことに文句を持ちがちだけど、とにかく自分の役割っていうかできることをこなしていくことが大切だと思った。ノルウェイの森のみどりの父親の介護に対して言った「口でなんてなんとでも言えるのよ。大事なのはウンコをかたづけるかかたづけないかなのよ」 に通ずるものがある。1970年代にこんな話が書けた有吉佐和子ってすごいな。

 

あとは恋人と猛暑の中散歩をして香港料理のお店に行ったり、しゃぶしゃぶ温野菜に行ったり。何もしてないような休日だったが意外と楽しかったかも。

 

明日からも頑張りましょう。この猛暑の中生き延びていけるかわりと真剣に心配だ。